2023年度 後期 広島市立大学 芸術基礎科目 終了

絵画論

絵画論 vol.05「鈴木理策/ Risaku Suzuki」

日時:2023年11月8日(水)10:40-12:10(2限)
受講:広島市立大学 講義棟 504講義室
対象:広島市立大学 履修生(芸術学部専門科目)

 

タイトル:
写真と絵画

 

概要:
19世紀、ヨーロッパにおいて写真術が誕生しました。最新の化学技術として注目された写真は人びとの「見る欲望」を刺激し、遠い異国の風景や直接会うことはできない人の姿など、見る経験によって世界の認識が拡大しました。その中で、対象をそっくりに描く役割から解放された画家たちは「絵画でしかできないこと」を改めて考え、新たな絵画表現への挑戦を始めます。絵画(人間が描いたもの)と写真(機械による知覚)の違いを通して、私たちの見るということが如何なる状態かを考えたいと思います。

 

プロフィール:
鈴木理策/ Risaku Suzuki
和歌山県新宮市生まれ。1987年東京綜合写真専門学校研究科卒業。2000 年に写真集『Piles of Time』で第25 回木村伊兵衛写真賞受賞。主な写真集に『冬と春』『知覚の感光板』(共に赤々舎)、『Water Mirror』(一般社団法人日本芸術写真協会・Case Publishing)、『Étude』(スーパーラボ)、『SAKURA』『White』(共にedition nord)、『海と山のあいだ』(アマナサルト)、『Atelier of Cézanne』(Nazraeli Press)、『熊野 雪 桜』(淡交社)など。東京都写真美術館、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、東京オペラシティアートギャラリー、アーティゾン美術館など、国内外の美術館、ギャラリーで展覧会を多数開催する。東京藝術大学美術部先端芸術表現科教授。

アーティストウェブサイト Link >

 

 

 

 


 

絵画論 vol.06「新藤淳 / Atsushi Shinfuji」

日時:2023年11月20日(月)18:00-19:30(6限)
受講:オンライン(Zoom)
対象:広島市立大学 履修生(芸術学部専門科目)

※ 他学年、他専攻学生聴講可
※ 2023年11月15日(水)から日程を変更。 受講生はオンデマンドで受講可

 

タイトル:
死後の生?――「絵画の終わり」から30余年が経って

 

プロフィール:
新藤 淳(しんふじ あつし)。1982年生まれ。美術史。国立西洋美術館主任研究員。2007年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程芸術学専攻修了(西洋美術史)。 共著書に『版画の写像学』(ありな書房)、『ウィーン 総合芸術に宿る夢』(竹林舎)、『ドイツ・ルネサンスの挑戦』(東京美術)など。展覧会企画(共同キュレーションを含む)に「かたちは、うつる」(2009年)、「フェルディナント・ホドラー展」(2014-15年)、「No Museum, No Life?-これからの美術館事典」(2015年)、「クラーナハ展 ―500 年後の誘惑」(2016-17年)、特別展示「リヒター|クールベ」(2018-19年)、「山形で考える西洋美術|高岡で考える西洋美術──〈ここ〉と〈遠く〉が触れるとき」(2021年)など。