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本ウェブサイトは、美術作家 菅亮平の大学機関等における授業用ウェブサイト、教育活動に関するアーカイブサイトです。主に授業やレクチャー、レジュメの内容などを掲載します。

 


菅 亮平 / Ryohei KAN

 

美術作家|博士 (美術)  | マイスターシューラー (フローリアン・プムへスル教授)

2019 – 2020 東京藝術大学 美術学部 絵画科 油画専攻 非常勤講師
2020 – 現在  広島市立大学 芸術学部 美術学科 油絵専攻 常勤講師

 

【略歴】
菅亮平(かん りょうへい)。美術作家。1983年 愛媛県生まれ、2020年現在広島県広島市在住。2013年に「ドイツ学術交流会奨学金(DAAD)」を受賞して以降、ミュンヘンと東京を拠点に活動し、2016年に東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了、博士号(美術)を取得。2013年から2015年までミュンヘン国立造形美術アカデミーのグレゴール・シュナイダー教室に在籍、2019年同アカデミーを修了し、フローリアン・プムへスル教授のもとでマイスターシューラー号を取得。近年は主に美術館やギャラリーの展示空間を題材とした平面作品や映像作品を発表する。主な個展に、「Cube with Eye」(スイッチ・ポイント / 東京 / 2019年)、「As you see it」(ヤマモト・ケイコ・ロシェックス / ロンドン / 2019年)、「In the Walls」(資生堂ギャラリー / 東京 / 2017年)、「Room A.EG_05」 (ミュンヘン国立造形美術アカデミー / ミュンヘン / 2014年)、「White Cube」(トーキョー・ワンダー・サイト / 東京 / 2013年)などがある。主な受賞歴に「シェル美術賞2012 島敦彦審査員賞」(2012年)、「野村美術賞」(2015年)、「第一回枕崎国際芸術賞展 大賞」(2016年)、「デビュタント・スポンサーシップ 」(バイエルン州科学芸術省 / 2019年)などがある。

アーティストウェブサイト:https://ryoheikan.com

 

【コンタクト】
メールアドレス:kan-ryohei[at]hiroshima-cu.ac.jp

オフィスアワー:水曜 14:00 – 16:00
※入試に関する問い合わせは受け付けません。

 

【教育指導理念】
人類の歴史は常に絵画とともにあった。絵画は、それぞれの文化の時代性と本質を象徴的に物語る芸術の代名詞として、今日に至るまで連綿と続いてきた表象文化である。文字を用いる文化が生まれる以前の太古の昔から、人間は身近にあった様々な材料を使って絵を描いてきた。数多の生物が息づくこの地球上で、人間だけが絵や文字や地図などの視覚的なコミュニケーションの手段を考案し、時空を超えた情報の伝播を可能とすることで高度な文明社会を確立した。そして約600年前の西欧で絵画制作に用いられるようになった油絵具は、人間の視覚世界を精緻に表象しうる画期的なメディアとして発展し、現代にまで繋がる近代の視覚文化の礎を築くことに貢献した。油絵を体系的に学ぶということは、人間の生の営みの総体が育んできた絵画と美術そのものについて考えることに他ならない。従って、高等教育機関としての美術大学または芸術学部の油絵科において油絵を学ぶ意義は、油絵具を用いた絵画作品を制作する技術の習得に終始するものではない。またそれは同時に、職業としての画家・芸術家を育成することのみを目的とするものでもない。美術とは、「見て、感じ、考え、表し、伝える」という人間の社会生活におけるコミュニケーションの根幹に寄与する人文学の知性であり、実地かつ学際的な知性に基づいた創造的な生き方を獲得することが美術を学ぶ意義であるだろう。美術を通して人間と社会と歴史の在りようを見つめ、各自のアイデンティティを真摯に探求する過程においてこそ、現代特有の絵画表現もまた生まれえると私は確信する。(2020年05月)

 

 

最終更新日: 2020年 05月25日