2022年度 後期 広島市立大学 芸術基礎科目 終了

絵画論

絵画論 vol.06「鈴木理策/ Risaku Suzuki」

日時:2022年11月16日(水)10:35-12:05(2限)
受講:広島市立大学 講義棟 404講義室
対象:広島市立大学 履修生(芸術学部専門科目)

 

タイトル:
写真と絵画

 

概要:
19世紀、ヨーロッパにおいて写真術が誕生しました。最新の化学技術として注目された写真は人びとの「見る欲望」を刺激し、遠い異国の風景や直接会うことはできない人の姿など、見る経験によって世界の認識が拡大しました。その中で、対象をそっくりに描く役割から解放された画家たちは「絵画でしかできないこと」を改めて考え、新たな絵画表現への挑戦を始めます。絵画(人間が描いたもの)と写真(機械による知覚)の違いを通して、私たちの見るということが如何なる状態かを考えたいと思います。

 

プロフィール:
鈴木理策/ Risaku Suzuki
和歌山県新宮市生まれ。1987年東京綜合写真専門学校研究科卒業。2000 年に写真集『Piles of Time』で第25 回木村伊兵衛写真賞受賞。主な写真集に『冬と春』『知覚の感光板』(共に赤々舎)、『Water Mirror』(一般社団法人日本芸術写真協会・Case Publishing)、『Étude』(スーパーラボ)、『SAKURA』『White』(共にedition nord)、『海と山のあいだ』(アマナサルト)、『Atelier of Cézanne』(Nazraeli Press)、『熊野 雪 桜』(淡交社)など。東京都写真美術館、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、東京オペラシティアートギャラリー、アーティゾン美術館など、国内外の美術館、ギャラリーで展覧会を多数開催する。東京藝術大学美術部先端芸術表現科教授。

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絵画論 vol.08「星野 太 / Futoshi Hoshino」

日時:2022年11月30日(水)10:35-12:05(2限)
受講:広島市立大学 講義棟 404講義室
対象:広島市立大学 履修生(芸術学部専門科目)

 

タイトル:
コンヴェンションズ[規約・慣習・約束事]──現代美術という「ジャンル」について

 

概要:
美術作品をつくるとはどのようなことなのか。これまで世界中でつくられてきたどのような作品であれ、それが置かれた時代や文脈と無縁なものはただの一つもない。とりわけ「現代美術」とよばれるジャンルにおいては、その作品がいかなる成立背景をもっているのかが、とりわけ重視される(ことがある)。本講義はこの事実から出発して、現代美術というひとつの特殊な「ジャンル」において、いかなる固有な表現が可能になっているのかを考えてみたい。

 

プロフィール:
星野太(Futoshi Hoshino)
美学者。東京大学大学院総合文化研究科准教授。西洋近代における「崇高(sublime)」の概念をひとつの基軸としながら、美学とその周辺領域(とりわけ修辞学・倫理学・政治学)との関わりを探求している。また、表象文化論的な関心としては「準−人間」とでもよぶべき対象に関心があり、ここ最近は「寄食者(parasite)」という形象に集中的に取り組んでいる。そのほか、現代美術の理論と実践にも関わる。著書に『美学のプラクティス』( 水声社、2021年)、『崇高の修辞学』(月曜社、2017年)など。

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