2021年度 後期 広島市立大学 芸術基礎科目

アーティスト・セルフマネージメント概論

アーティストにとって「表現」という言葉の意味やその行為の範疇はどこまでを指すのでしょうか。それは、作者と作品の単一的な関係の中だけで終始するものではありません。美術が「見て、感じ、考え、表し、伝える」という人間の社会生活におけるコミュニケーションの根幹に寄与するものであると考えたとき、他者との関係性に基づく「伝達」や「共有」といった観点が表現には常に伴います。従って、各自の創作活動において豊かな社会性を獲得するその過程の中のプレゼンテーションの総体が、アーティストにとっての「表現」であると考えられるのです。本講座では、ポートフォリオ、プロポーザル、ステートメントなど、作品制作の周辺あるいはその前後に必要とされる表現活動について、その基本となる考え方を具体的なメソッドとともに体系的に理解することを主旨とします。加えて、美術とは同時代的な社会の在り方との密接な繋がりの中で成立するものであり、今日私たちが生きる世界の文化、政治、経済など、社会の枠組みとその変動について広く関心を持つことが求められます。従って本講座では各方面からゲスト講師を迎えて、美術と社会の関係性について、また美術業界におけるキャリア形成をテーマとしたレクチャーもプログラムに組み込みます。美術のプロフェッショナルとしての自意識を育て、アーティストに必要とされるセルフマネージメント能力を培うために、多角的な観点で美術の社会実践の在り方について考えていきましょう。

 

【プログラム】

[講義内容]
01. ガイダンス / PCの基礎知識
02. アーカイブ
03. 作品撮影と展覧会記録
04. ポートフォリオ概説
05. ポートフォリオ研究
06. 印刷技術
07. ステートメント
08. プロポーザルと書類
09. 展示シミュレーション
10. プロポーザル研究
11. プレゼンテーション
12. インターネットメディア / 英語

 

[外部講師による特別講義]
13. 美術と語学(アート・トランスレーター 田村かのこ)
14. 展覧会の舞台裏(展示技術者 宮路雅行)
15. クリエイターの確定申告(税理士 荒神尚美)

 

[オンデマンドによる補足講義]
・カメラの原理と写真の基礎
・デジタル画像と画像編集
・複写演習の記録動画
・iPhoneによる作品撮影

 


 

授業計画書 > Google Docs.

シラバス >PDF