テーマ「展開力10年のテーマを構想する」
芸術とはライフワークである。キャリアの原点になる学生時代には、その創作研究のベースとなる構想を練り、卒業後10年は展開できるような主題の設定をしてほしい。閉塞したコロナ禍は人々の行動範囲を狭め、半径5mの現実を生きることを余儀なくさせた。しかし私たちの想像力や構想力はそれらを乗り越え、もっと大きな広がりを持ちうるはずだ。日常の些細な気づきから出発して、いかに世界的な広がりのなかにそれを付置し、作品制作のコンセプトへと昇華させるか。個人的なものから普遍的なものへ、普遍的なものから個人的なものへ、あるいは通時性(歴史)と共時性(社会)のような縦軸と横軸すらも、自在に行き来する知力を身につけ、自分らしいテーマを拡張する術を学ぶ。
概要:集中講義は7月・9月の二段階に分けて実施する。7月はプレゼミのレクチャーと受講学生のヒヤリングを行い、ゼミの課題設定を行う。学生は、その課題をもとに夏季休業期間中に<テーマの仮設および制作>を行い、9月に作品展示とプレゼンテーションを実践する。そして、その成果をもとにして講師を交えてディスカッションを行ってゆく。後期のポストゼミレクチャーでは、ディスカッションで得た議題も踏まえながら、社会やアートシーンの状況を見ながら、現代の課題を共有する。
日時:
7/15(土)1〜5限(5コマ)
9/02(土)1〜5限(5コマ)
9/03(日)1〜4限(4コマ)
10/25(水)オンライン講座(1コマ)