東京藝術大学 先端芸術表現科 M1共通レクチャー 終了

空虚へ向かう芸術 〜イヴ・クラインと自作について〜

 

授業:東京藝術大学 先端芸術表現科 M1共通レクチャー
テーマ:菅亮平「空虚へ向かう芸術 〜イヴ・クラインと自作について〜」
日時:2020年6月10日(水)14時40分~16時40
受講:東京藝術大学 (オンライン / Zoom)
対象:東京芸術大学大学院先端芸術表現科修士1年 25名

登壇:菅亮平(美術作家 / 広島市立大学芸術学部講師)
担当:伊藤俊治(東京芸術大学美術学部先端芸術表現科教授)

 

【授業紹介】
東京芸術大学大学院先端表現学科の修士一年生を対象とした伊藤俊治教授担当の共通レクチャーの中で、美術作家の菅亮平氏が登壇します。2016年に本学の博士後期課程を修了した菅氏は、近年は主に美術館やギャラリーの展示空間を題材とした平面作品、映像作品、アートプロジェクトに取り組んでおり、国内外での発表活動を精力的に行っています。本講座では、菅氏が博士学位論文「空虚の芸術論」において論じた「空虚」を中心的な話題とします。前半では、1958年に美術史史上初めて展示物の一切ない空っぽの展覧会を行ったイヴ・クラインと、同じく空っぽの展示室を題材とした菅氏の近作についてのショートレクチャーを行います。そして後半は、伊藤教授との対談の形で議論を掘り下げます。質疑応答の時間では、本講座のレクチャーの内容以外についても質問を受付けますので、菅氏に質問のある学生は準備をしておいて下さい。

 

【登壇者略歴】
菅亮平(かん りょうへい)。美術作家。1983年愛媛県生まれ、2020年現在広島県広島市在住。2013年に「ドイツ学術交流会奨学金(DAAD)」を受賞して以降、ミュンヘンと東京を拠点に活動し、2016年に東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了、博士号(美術)を取得。2013年から2015年までミュンヘン国立造形美術アカデミーのグレゴール・シュナイダー教室に在籍、2019年同アカデミーを修了し、フローリアン・プムへスル教授のもとでマイスターシューラー号を取得。近年の主な個展に、「Cube with Eye」(スイッチ・ポイント / 東京 / 2019年)、「As you see it」(ヤマモト・ケイコ・ロシェックス / ロンドン / 2019年)、「In the Walls」(資生堂ギャラリー / 東京 / 2017年)、「Room A.EG_05」 (ミュンヘン国立造形美術アカデミー / ミュンヘン / 2014年)、「White Cube」(トーキョー・ワンダー・サイト / 東京 / 2013年)などがある。主な受賞歴に「シェル美術賞2012 島敦彦審査員賞」(2012年)、「野村美術賞」(2015年)、「第一回枕崎国際芸術賞展 大賞」(2016年)、「デビュタント・スポンサーシップ 」(バイエルン州科学芸術省 / 2019年)などがある。2020年より広島市立大学 芸術学部 美術学科 油絵専攻 常勤講師。

アーティストウェブサイト:https://ryoheikan.com
授業用ウェブサイト:https://class.ryoheikan.com