2020年度 広島市立大学 芸術学部 油絵専攻 通年ゼミ(全15回)

ポートフォリオ演習(美術系大学生のデジタルスキルとキャリア形成)

【講座の概要】

  • 講座:広島市立大学 芸術学部 油絵専攻 通年ゼミ(油絵実習ⅢA )
    「ポートフォリオ演習(美術系大学生のデジタルスキルとキャリア形成)」
  • 期間:2020年6月〜2021年1月 (全15回 / 特別講座数回)
  • 時間:火曜〜金曜の3限〜6限の間で各講座それぞれ60分〜90分(講座ごとに告知)
  • 場所:広島市立大学 芸術学部 油絵専攻 実習室あるいはオンライン
  • 対象:広島市立大学芸術学部 油絵専攻 B3年在学生(必修)
    油絵専攻の各学年の写真係および IT係は出席が望ましい(複写に関する講座)
    その他希望者(講義のみ聴講可 / 学部4年生及び大学院生は出席が望ましい)
  • 担当:広島市立大学 芸術学部 油絵専攻 講師 菅亮平

 

【開講趣旨】

 広島市立大学 芸術学部 油絵専攻の専門科目「油絵実習ⅢA」において、「ポートフォリオ演習」を通年ゼミとして開講します。本講座では「美術系大学生のデジタルスキルとキャリア形成」の観点に立脚し、学部3年次在籍生が年度末に行う「プレ卒展(仮称)」に向けたポートフォリオの作製を主たる目的として計画されました。
 作家活動ならびに就職活動におけるプレゼンテーションの現場では、自身の創作活動の軌跡や特色を過不足なく第三者に伝えるための「ポートフォリオ」の提出が重要になることは疑いようがありません。
 ポートフォリオは、単に時系列に従って作品の写真を収めた「アルバム」とは性格を異にするものであり、活動の概要あるいはその総体を代弁してもらうための的確な編集が必要になります。ここでは、アーティストやクリエイターが自身のアイデンティティを表明し、各自の活動の起点を形成しうるポートフォリオの在り方を理解することを目指して、その基本的な構成や作製方法を具体的な参考事例やメソッドと共に紹介します。
 一方、昨今の新型コロナウィルス感染拡大の波及を受けて、全世界的にデジタルメディアに対する社会的比重は高まりを見せています。オンラインでの遠隔授業方式が全国の教育機関で実施されている現在の状況において、大学生である皆さんもその問題に直面していることでしょう。従って本講座は、デジタルメディア一般への理解を促すものとして、必修となる油絵専攻学部3年生の他に、全在籍生に向けて開かれた形で実施したいと考えています。
 作家活動を含めた様々なクリエイティブな業種への進学・就職を考える美術系大学生においては、現代のデジタル化社会と向き合いながら、今日的な創造性の在り方を考えていくことが求められます。本講座が、ポートフォリオの作製という具体的な課題を念頭に置きながらも、皆さんのデジタルメディアへの関心と素養を深めていくための契機となることを期待します。
 学部一年生から大学院生まで聴講が可能ですので、各自の履修や制作・研究のスケジュールを調整して、是非積極的に本講座に参加して下さい。

 

【年間プログラム】

授業企画書(年間プログラム)> Google Docs.

 

 


 

ー PF演習第1回 [講義] PC導入のための基礎知識と相談会 ー

日時:2020年6月24日(水)18:00-19:30
受講:オンライン(Zoom)
対象:広島市立大学芸術学部 油絵専攻 B3年在学生(必修) / その他希望者

概要:

 約600年前の西欧で絵画制作に用いられるようになった油絵具は、15世紀に活動した画家たちにとって当時最先端のニューメディアでした。画家や芸術家などのクリエイターは、常に同時代のテクノロジーに触発されながら、新時代の創造性の在り方と向き合ってきたのです。
 主に1990年代以降に全世界的に流通した、デジタル空間での高次の演算処理と情報統合を実現した電子機器であるパーソナルコンピュータ(PC)は、地球規模の情報通信システムとしてのインターネット技術の発展とともに、社会の在り方を急速に変化させました。美術の分野においても、1970年代から既に「コンピュータ・アート」「デジタル・アート」という言葉が使われています。しかし、そのようなデジタル技術全般が生みだした現代特有の表現と問題意識、世界認識は、新しい「画材」の一つとして、また重要なイシュー(課題)の一つとして広く現代の創作の在り方に影響を与えていると言えるでしょう。
 本講座では、美術系大学生がPCを導入するにあたっての基礎知識やその活用方法、周辺機器に関する実践的な解説を行います。講座の後半では、相談会の形式で受講生の疑問に講師が対応します。「PCの必要性が分からない」「PCを買いたいが何を基準に考えれば良いか分からない」「スマフォ・タブレットがあるのでPCは要らない」と考えている学生の皆さんは、積極的に受講を心がけてください。

※ 3〜5限に大学での制作を行っている学生は、早めに実習を切り上げ帰宅して受講することが望ましいですが、5限終わりまで実習を行う必要がある学生は、301演習室(芸術学部棟3F )で講座を視聴することができます。